8月25日(日)晴れ 32℃

 6時ごろ起床。散歩はなし。なんとなく餅屋さんについて調べていると、年末の短期アルバイト募集のページが見つかる。製造・販売の両方で、時給は1,100~1,200円。このあたりとしてはめちゃくちゃいい時給だ。その上昼食・おやつつき。通勤が難しい人は宿泊も可(どこに?)。

 午前中はH誕生祝いの準備。

 母、焼却炉の北にアシナガバチの巣を、門の横にスズメバチの巣を発見。すぐに駆除してもらおうということになり、業者を探して依頼。前に頼んだところが休みだったりなんやかんやあったが、16時ごろ駆除に来てもらえることになる。仏間に死にかけのゴキブリも出るし散々だ。

 昼食後、母と二人で買い物へ。農協に行くと、餅屋さんのしょうゆ・たまり餅がある。シャインマスカットはとうとう650円になっている。とはいえ1,200円ぐらいのものもあって、やはり値段相応の見た目という感じ。650円のものを買ってみる。

 卵屋さんへ向かう途中、父から電話。ハチ駆除業者の方、15時ごろには来てくださるとのこと。

 卵屋さんでは卵の他に野菜とパンを買う。新作のわさびチーズパンを買ってみる。

 その後、スーパーへ。放置カート1台助ける。私はカートを絶対に助ける人なのだ。カート界では有名に違いない。スーパーの中で母とはぐれ、お互いに相手を探してさまよう。店を出てから放置カート2台助ける。

 帰宅すると業者の方がいらしている。TOKIO(にいそうな感じ)と野球選手(にいそうな感じ)を足して2で割ったという印象の人。ちょうど、スズメバチの巣に薬をかけて、効くのを待っているところだった。あったのはコガタスズメバチの巣、直径30センチくらい。だいたい1、2ヵ月でこれくらいの大きさになるらしい。駆除した後の巣を見せてもらう。

 その後、業者の方との世間話中に、もう一つスズメバチの巣が見つかる。去年工事のおじさんが殺虫剤をかけた(そしてその後母がもう一度殺虫剤をかけた上新聞紙を詰め込んだ)杉の木の、上の方にある穴から、ハチが覗いていたらしい。業者の方、ついでにこちらも駆除してくださる。こちらはモンスズメバチ。狭いところに巣を作る種類とのこと。ハチの巣が無事駆除されたところでHの誕生日祝い準備続き、その後少し昼寝。

 23時ごろ就寝。

8月24日(土)32℃

 5時ごろ起床、5時半ごろ父と散歩に出る。

 赤道を西へしばらく行くと、例のほほえみの人とすれ違う。笑いをこらえているような表情。

 いつも折り返すところで北に向かう。いい感じの平屋がある。蓮田がある。

 F霊園にさしかかったところで、父が霊園内にある古い石碑に興味を示したので、見に行ってみる。昭和14年に戦死したという人の顕彰、あるいは慰霊碑。従四位に叙された軍曹。

 F霊園を出ると、ベイブの犬が南からやってくる。犬前方より来たる有り復た嬉しからずや。コンビニに寄って牛乳2本買う。

 Sちゃんちの前を通ると、柴犬はいつもと違って体を起こす。吠えそうな感じ。

 帰宅すると玄関前にかえる一匹。昨日もいたやつだ。朝ごはんでも食べに出てきたんだろうか。最終的には槙の木の東にある丸い植木の中に入っていった。かえるマンション[かえるが何匹も住んでいる溝]が埋まってしまったから引っ越したのかもしれない。

 朝食後、転がって上野千鶴子『老いる準備』を読んでいる母の腕を揉む。母、ターンテーブルの上の汽車のように、寝たままぐるぐると回転する。

 9時半ごろ、父・母・上の弟と関のうなぎ屋Sへ。長々と並び、10時50分ごろ店に入れる。うなぎ丼、肝焼き、鯉の洗い食べる。やっぱりおいしい。この間スーパーで買ってきて家で調理した肝は臭みもなくおいしいと思っていたけれど、ここの肝焼きを食べると、やっぱりあれには臭みがあったんだなあと思えてくる。うなぎ丼は並のごはん少な目でちょうどよかった。

 昼食後、バンツ(父方祖母の父)の墓参りへ。バンツが双子だったなんて初めて知った。バンツの双子の兄だか弟だがは関でOという薬局を始めた人で、そのOは(今は知らんが)いくつも店舗がある時代もあったらしい。一卵性だったらしくバンツとはよく似ていた上、同じようなべっこうの眼鏡をかけていたそうで、バンツのふりをして父をからかったこともあったらしい(父には見分けがついていたそうだが)。このバンツの双子の兄だか弟だかも、もちろん既に故人である。

 お供えの花を探すのに手間取り、関の街の中を車でうろうろする。うなぎ屋Mの前を通ったとき、離乳食を食べられるようになったぐらいの私に、Mのうなぎを食べさせたことがあった、という話が出る。噛んでほぐしたものを食べさせたわけではないらしい。大人が噛んだものを赤ちゃんに与えるとあの菌が移るからね、と言っていて、あの菌って何だっけ、何でそれを調べたんだっけ、ということが、なかなか思い出せない。

 思い出した。確か8月13日あたり(母から生肉臭がした翌日)、生肉臭のついでにアリス症候群についても調べたのだった。アリス症候群はエプスタイン・バールウイルス(ヘルペスウイルス科の一種)の初期感染によるもので、日本ではほとんどの人がこのウイルスに感染するため、子どものころに一過性の症状を経験したという人は多いらしいのだが、このエプスタイン・バールウイルスは唾液感染、つまり、大人が噛んだものを子供に与えることで感染するらしいのだ。アリス症候群について調べたのは、母が今の私くらいの年齢まで、物が実際より大きく、または小さく見えることがあった、と言っていたから。私は小さい頃はもちろんのこと、今でもときどき、自分の足が小さくなったように(つまり、足が触れているものが大きくなったように)感じることがある。

 こんなことを話しながらバンツの墓へ。花を供え、お参りする。

 21時から映画『ラスト・ミッション』を観る。春休みにもテレビでやっていて、途中までしか観られなかったので、きちんと観直したいと思っていた映画。

 23時半ごろ就寝。

 

8月23日(金)雨 27℃

 4時ごろすごい雨。それがすぐ夢に反映されて、夢の中で家が浸水する。

 5時ごろ起床。母を散歩に誘うと、廊下をすさまじい早歩きで追いかけてくる。

 5時半ごろ散歩へ。グラウンドの前の空き地に鳥がいっぱい。スズメのようなやつ。枝豆の畑の奥ではささげ採りをしている(昨日もやっていた)。

 帰り、数日前にもいたラブラドールに出会う。母曰く、母が犬の散歩をしていたころ、このラブラドールの飼い主の方はちょうど前の犬を亡くしたところで、うちの犬を見ていいないいなとおっしゃっていたらしい。その後に飼われたのがこのラブラドール。飼われた直後は「暴れ犬」だったらしいが、今はしつけが行き届いていておとなしい。

 例の、怪しいほほえみの人来る。挨拶すると、顔を凝視される。こわい。

 帰宅すると、玄関前にかえる一匹。溝にいたやつだ。3匹いた中ではいちばん大きいサイズ。

 9時ごろ、父と母と三人でアウトレットへ。その後寿司屋で昼食。鯨の握りがおいしかった。口に入れたときは鰹のようなのに、噛んでいるうちに牛肉のような香りが出てくる。タコの吸盤(隣に座っていたお兄さんが頼んでいた)を頼んでみる。

 帰宅すると13時半。今日はフットセラピー。母のマッサージの練習台になる。

 この間の打ち上げ花火はT子さんの家だった。T山さんもハチに刺されたらしい。T山さんは記憶力がものすごくて、母曰く、出来事ひとつひとつの日にちまで細かく覚えていらっしゃるらしいのだが、確かに、本放送時に一度だけ観た『おしん』の内容を細かく覚えていらした。T山さんは言語感覚のセンスが独特でお話がおもしろく、チャーミングな方だ。

 久々に紅茶を飲む。おいしい。熱い紅茶をおいしいと思えるくらいに涼しいのだ。

 フットセラピー後昼寝。

 入浴中にふと思い立ち、風呂を出てから文章を書き始める。

 23時ごろ就寝。

8月22日(木)くもり 34℃

 5時ごろ起床、5時半ごろ母と散歩に出る。

 アシナガバチが死んでいないか、巣のあったところを見に行こうとすると、くちなしの前あたりで足元からばたばたと音がする。死にかけのセミが暴れているのだ。

 赤道に出て西に向かう。K製作所のあたりに子猫がいる。近づいていくと橋の下にもぐる。覗き込むと向こう側に行ったので、すかさず反対側に移動すると、びっくりしてまたもぐっていった。戻ってくるといなくなっている。

 帰宅後、寝ている弟をいじりに行く。肘の側面あたりに拳を押し当てると柔らかくて面白いので、毎朝やっているのだ。

 午前中はHの誕生祝いの準備と論文まとめを少ししてから寝てしまう。寝ていると、弟が、私がしたように拳を押し当ててくる。

 11時半ごろ起きる。昼食後、母と一緒に掃除。茶色のかまきりがいる(最近よく見るな)。母、茶色のかまきりには毒があると聞いたことがあると言ってこわがる。このかまきりは片方の触覚が途中で切れていた。

(後刻調べたところ、かまきりに毒はないらしい。毒があると言われるようになったのは、かまきりに寄生するハリガネムシを恐れてのことのよう。ただ、ハリガネムシが人に寄生するというのは根も葉もない俗説らしい。母は小学生くらいのときにハリガネムシを見たことがあるとのこと。)

 15時ごろ、父が法事から戻ってくる。話を聞く限り、なかなかゆるい親戚らしい。甘酒の素や珍しいお菓子など、お供えのお下がりがたくさんあってうれしい。

 16時ごろ、郵便物を出しに、母と二人でポストへ。H神社の南側にある石碑を見る。R道を作った人の顕彰碑らしく、R道の由来が書かれている。表面の字が平沼騏一郎によるものであることを初めて知って驚く。いったいどういう関係があるんだ。

 夕食まで、論文まとめとH誕生日祝い準備。

 夜は『科捜研の女』観る。先日観た再放送と同じネタが使われている(遺留品がマニキュアのトップコート。その主は女性だろうと思っていたら、実は男性。ギターを弾くので、爪の保護のために塗っていた)。

 お風呂から出て廊下に立つと、虫の声が変わっているのに気づく。もうすっかり秋の虫の声。この間まで夜もセミが鳴いていたのに。

 23時ごろ就寝。

8月21日(水)曇りのち雨 32℃

 5時ごろ起床、散歩はなし。

 草引きに来てくれる祖父のために麦茶を用意しに行くと、百日紅の木の下あたりに、まだら模様の小さな卵の殻半分。障子には大きなかまきりがいる。近づいて手をぱくぱくさせると、ぱっと手の方を見る。おもしろいので左右交互に繰り返してしばらく遊ぶ。おかげで蚊に刺された。

 8時前、母と二人で家を出てコロナワールドへ。映画『新聞記者』を観るため。8時半からの上映で、着いたのは40分ごろ。本編上映にぎりぎり間に合う。

 映画としてはどうなのか、ドキュメンタリーにした方がよかったのでは、という声も上がってい(るのを見)たが、個人的にはおもしろかったと思う。主人公の吉岡を演じているのが韓国人であることに必然性がないと言っている人も見たが、日本人が演じることにもまた必然性はないんじゃなかろうか。個人的に気になったのは、官僚・杉原の話し方。国家の側に立つ、つまり権力を身につけているときは、吉岡に対してため口で、上から目線で話すが、そうでないとき、つまり一人の人間として吉岡に対峙しているときは敬語を遣っている。これは当然意図的なものだろうな。

 吉岡をはじめ、杉原の家族(妻)、神崎の家族(妻、娘)と、間接的な犠牲者が全員女性であるところも示唆的。物語で生まれてくる杉原の子どもも、駄目押しのように女だ。

 「首相案件」絡みで何人も人が死ぬのに、当の首相や政治家たちが全く登場しないのがかえって不気味だった。これが、この国における、人々と真実との距離だ。

 終わったのは10時半。明日父が親戚の法事に行くので、お供えを買おうとスーパー部分に行ってみるが、大したものはなく諦める。ただしタカキベーカリーのパンは山ほどある。いつも行くスーパーでは見かけないものがいろいろあって、二人して大喜び。オリーブオイルのフォカッチャ、ガーリックフランス、デニッシュ食パン、りんごとくるみの石窯パンを買う。水分補給用のジュース(母パイン、私すいか)、昼食のスープ用の生クリームと牛乳も買う。物産コーナーに近所の餅屋さんの餅があって驚く。取り扱い範囲はどれくらいなんだろう。

 その後、果物店でお供えのみかんを買って帰宅。この果物店の隣には、フルーツサンドやジュースの店もあった。

 帰宅すると、家の中にトックリバチがいる。宅配便の人が来たときに入ってそのままらしい。スプレーをかけ、弱ったところを外に出す。

 昼食後昼寝。やたらと暑い。

 起きると16時。母が洗濯物たたみ大会の開催を宣言する。

 18時半ごろすごい雷。おそらくいくつも落ちている。すごい雨も振り出す。あっという間に庭が湖になる。雷がこわいので弟の腕をつかんでいると、こっちにしろとばかりに青ピクミンの抱き枕を差し出される。

 台風11号発生。

 母が寝た後論文まとめ。22時半ごろ就寝。

8月20日(火)雨のちくもり 31℃

 5時ごろ起床、5時半ごろ母と散歩へ。父が例のハチたちを倒したそうで、女王バチらしい大きなやつが転がっている。

 散歩の途中でぽつぽつと雨が降り出したので引き返す。今日はいつもの犬がいない。ラブラドールだかゴールデンだかと、中型の黒い犬だけ。帰り、S会館の南に小さな猫がいる。

 6時過ぎ、しっかりとした雨が降り出す。

 母は8時半から11時ごろまで外出。私は論文まとめをしていたが、急に具合が悪くなってくる。ほとんど3か月ぶりの生理。最後にきちんとあったのは5月で、6月は全く来ず、7月には2度ほど不正出血のようなものがあっただけだったのだ。カロナールを飲むが座っていられず、寝室で横になり、そのまま寝てしまう。

 12時前、帰宅した母に起こされる。昼食後、母はお茶の稽古へ。私は論文まとめの続き。みかんを食べる。ゲームをしている弟の口にもときどき入れてやりながら。

 甲子園でベスト4まで勝ち進んでいた中京学院大中京は、準決勝で負けてしまった。

 母と二人で手早く夕食をとり、18時前出発、別院へ。公開講座を受けるため。

 別院は山が近いから、まるで母の実家や祖母の実家の夏の夜のような、水と緑の濃いにおいがした。たっぷりと水を含んだ土の気配のにおい。ひんやりしているけれどそっけなくはない。うちでも夜のうちに雨が降ったとき、朝の庭からこんなにおいがすることがある。

 22時半ごろ就寝。

8月19日(月)曇りのち雨 33℃

 5時ごろ起床、5時半ごろ母と散歩へ。母曰く「琵琶湖の朝みたい」にひんやりした空気。門の下のセミがいなくなっている。

 赤道に出ると、少し離れた前方を、柴犬を連れて歩いている人がいる。S雄さんか? 母はシルエットと歩き方が違うと言う。季節の移ろいを感じたのになあ。

 折り返して戻ってくると、将棋場の前に脚を怪我した猫。でもあんまり気にしてはいない様子。ベイブの犬とすれ違う。S雄さんと犬のことをうんうん言いながら戻ってくると、ちょうど家を出たところらしいS雄さん(と柴犬)を見かける。「思いが通じたんやね」と母。季節はやっぱり移ろっていたのだ。目下気になっているのは犬の名前。母の予想は「チロ」。

 家に帰ってきて、駐車場に例のセミを見つける。どうやら上の弟(昨夜キャンプに出かけていった)がバイクで轢いたらしい。

 午前中は書類作成。そうこうしているうちに、祖父が庭の掃除に来てくれる。お盆休みが終わったのだ。

 11時半ごろ、母がお勝手のドアをすごい勢いでたたく。鍵を開けると飛び込んでくる。剪定していた木にアシナガバチの大きな巣があったとのこと。窓から双眼鏡で見てみると、巣の表面にハチがうじゃうじゃいる。母、出窓からハチ用バズーカを噴射。風が吹いていたので直撃したわけではないが、ハチたちは散り散りになり、瀕死になって地面を這いずっているものもいる。巣にハチがいなくなっているうちに、祖父が周囲に殺虫剤を吹きかけ、巣を撤去。実にあっけなかった。

 昼食後少し昼寝。起きてから論文まとめ。

 母、農協に行って帰ってくる。なんと、シャインマスカットが一房750円になっていたそうな。

 夕方、巣のあったところにハチたちが戻ってきて群がっている。また巣を作るつもりなのか、奥に別の巣があったのか。明日の朝、やつらが寝ている間に始末しようということになる。

 夕方、雨降りだす。しっかりとした雨。22時半ごろ就寝。