8月14日(水)晴れ 36℃

 5時ごろ起床。なぜか母よりも先に下の弟が起きてくる。ゆうべは1時ごろまでゲームをしていたらしいのに(ブレーカーを落とされたのがわかったみたいだ)。

 5時45分ごろ、母と二人で散歩に出る。「生えてる鳥」コースを歩くが、「生えてる鳥」はいない。赤道に出て西へ向かい、交番の方へと曲がって、昨日と同じルートを通って帰る。今日はコッカースパニエルはいない。Sちゃんちの柴犬は今日も吠えない。顔さえ上げず、両目をほそめて寝そべっている。実はこの犬の顔が見たくてこのルートを来たのだった。

 今日はH神社の夏祭り。朝から準備をする音や人の声が聞こえ、マイクテストの声もする。10時半ごろには音楽も流れだす。

 台風10号が近づいているので、外にある資源ごみを出してこようということになり、11時ごろから新聞紙を束ねたりアルミ缶を集めたり。その途中、倉庫の中を歩くアシナガバチを発見。母が倒す。このあたりに巣があるんだろうか。戸袋の中に巣をつくったりするからねと言い合う。

 資源ごみを出しに行く。帰りに「生えてる鳥」見かける。

 H神社の南を通ると、Sさんがいらっしゃる。Yさんもいらっしゃるはずだがわからず。

 帰宅するとまたハチがいる。巣の材料を集めているようなので、どこへ戻っていくのか尾行していくと、桜のあたりをうろうろしている。そのあたりの木の葉の上を行ったり来たりして休んでばかり。桜の根元にある謎の木の葉にはセミもとまっている。

 家に入り、T子さんのすいか食べる。おいしい。

 昼食後、15時ごろまで長々と昼寝をしてしまう。風が強くなってくる。

 8日にハチに刺された母の手が、昨日からまた腫れている。お盆でもやっている皮膚科を探すが見つからない。筋や骨が埋まってつるりとし、一見すると若返ったような手に、母は「こうなってくるとこっちになりたい気がする」と言う。

 17時ごろ、母と弟と3人で、隣の神社の出店へ。焼きそば、串カツ、焼き鳥、フランクフルト買う。焼き鳥や串カツの担当はK田さんとK鉄工さん。焼きそば1パック100円だって。価格破壊もいいとこだ。持ち帰って家で食べる。これが夕食。

 18時ごろ、太鼓の演奏を観に再び神社へ。T子さんに出会い、すいかのお礼をお伝えする。太鼓が終わった後、Sさんに出店の無料券をいただく。父所望のポテトフライが目の前で売り切れたので、しかたなくジュースにする。Yさんは輪投げの係で、小さい子どもたちに群がられていた。曰く、「やんちゃ坊ばっかやで」。私たちが盆踊りをする間、ジュースをYさんに預けておく。

 19時ごろから盆踊り。Sさん、浴衣に着替えていらっしゃる。私たちも踊りの輪に入る。曲は「かわさき」「春駒」「ヤッチク」。「かわさき」は予習していたのですぐ踊れる。「春駒」と「ヤッチク」は見よう見まねで踊る。Sさんが振りを教えてくださる。Sさんはこの後小学生に群がられながら振りを教えていらした。人の輪は二重三重ですごい人数。神社の境内いっぱいだ。村中の人が来ているのではないか。何も考えずに踊ると、手がすぐに隣の人に当たってしまう。曲が止まらないように、3曲が無理やり繋いであるので、切れ目がなくていつまで続くのかわからない。発電でもさせられているような感じ。奴隷がぐるぐる回しているあれの一部(という感じでもある)。

 盆踊りの参加賞(これがあったからみんな踊ったのだ)は食べ物だったのでいらないと思ったが、餅屋さんのわらび餅とわかって一転ほしくなり、もらいに行く。

 次はビンゴ。洗濯洗剤がほしかったのだがビンゴにはならず、母と二人、参加賞のゴミ袋をもらう。

 ほとんど満月になった月が、大きく丸く出ている。見ているうちにどんどん動く。神社の前にある家の屋根からほんの少しだけはみ出していたのが、みるみるうちに全身を見せ、屋根との間に身体一個分の余裕をあけさえする。まるで誰かが棒の先に月をつけて動かしているみたいだ。

 ビンゴカードになかなか穴をあけられない母は、退屈したのか、ビンゴカードに息を吹きかけ、くるくる回して遊ぶ。

 夕方強く吹いていた風はいつの間にかぴったりとやみ、時折吹く風は至極優しく、不思議に涼しい夜だった。帰宅すると20時半ごろ。T子さんのすいかの残りを食べる。

 22時半ごろ就寝。